喪中はがきとは

喪中はがきとは、親類が亡くなった時に出す、年賀欠礼の挨拶状のことを言います。

いつもなら年賀状をやり取りしている人に対して、喪中になったために、年末年始のご挨拶をご遠慮致しますという内容のものになり、死亡報告のことではありません。

喪中はがきを出すのは、2親等までの親類が亡くなった場合になり、配偶者、両親、兄弟、祖父母、子、孫が、それに当たります。
3親等(叔父叔母など)の場合は、特に出す必要はありません。また、配偶者は自分と同じ0親等になりますので、義父母、義理の兄弟なども、2親等以内に入ります。

喪中はがきを出す時期は、11月上旬から12月上旬までがよろしいでしょう。あまり遅くなると、年賀状を出す時期になり、先様に失礼になります。

喪中はがきには、官製はがきと私製はがきの両方ありますが、どちらで出しても構いません。官製はがきの場合は、喪中専用のはがき(切手が胡蝶蘭のイラストのもの)がありますので、そちらを使うようにして下さい。私製はがきは、官製はがきよりも厚みがあり、切手を貼ることもあって、先様に丁寧な印象を与えます。また、大礼紙を使ったはがきも使えますので、高級感を出したい場合は、私製はがきにすると良いでしょう。

喪中はがきの文例

以下に、喪中はがきの文例を記します。特別な文章は特に必要なく、喪中である旨と、年始のご挨拶を遠慮するという内容を盛り込めば大丈夫です。死亡報告ではありませんので、細かいことは書く必要はありません。

(文例1)

喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます

祖父 喪中一郎が4月1日に99歳で逝去いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝致しますとともに
明年も変わらぬご交誼の程よろしくお願い申し上げます

 平成○○年11月

(文例2)

喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます

祖父 喪中一郎が4月1日に99歳で逝去いたしました
ここに本年中のご厚情を御礼申し上げます
明年も倍旧のご交誼をよろしくお願い申し上げます

(文例3)

喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます

祖父 喪中一郎が4月1日に99歳で逝去いたしました
本年中に賜りましたご厚情を感謝致します
明年も変わらぬご交誼の程お願い申し上げます

上記の文例を組み合わせるか、自分の言葉として置き換えていただいても結構です。

喪中はがきの続柄などはどうするのか?

さて、ここで悩むのが「続柄」です。夫婦連名で出す場合は、基本的にはご主人から見た続柄にします。
奥さんのお父さんが亡くなった場合は、ご主人から見た続柄になるので、「義父」となります。
続柄で「義父」や「義母」になる場合は、故人の名前は、姓から書くと良いでしょう。

また、上記文例では

祖父 喪中一郎が4月1日に99歳で逝去いたしました

としていますが、享年や逝去日などを入れたくない場合は、入れなくても構いません。

例えば、
祖父 喪中一郎が99歳で逝去いたしました
祖父 喪中一郎が4月1日に逝去いたしました
祖父 一郎が逝去いたしました

などのように、享年や没月日などを省略しても問題ありません。

参考サイト1:喪中はがき.com
参考サイト2:喪中はがき文例集